みなさん、おうちでのWi-Fi選びに悩んでいませんか?Wi-Fiルーターの種類や速度、カバレッジなど、たくさんの情報があってどれを選んだらいいのか分からない、という方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、Wi-Fiを購入する際のポイントを解説します!Wi-Fiに詳しくない方でも、この記事を読んで賢い選択ができるようになるはずです。

Wi-Fiルーターの種類について

一般的な無線LAN規格には、802.11n、802.11ac、そして最新の802.11ax(Wi-Fi 6)があります。
それぞれの特徴や適した用途を理解して、自分のニーズに合ったものを選びましょう。

無線LAN規格について

無線LAN(Wireless Local Area Network、以下Wi-Fiとも呼ばれる)規格は、インターネット接続やネットワーク通信を無線で行うための技術規格です。
無線LAN規格は、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)によって策定され、異なるバージョンや
仕様が存在します。
ここでは、代表的な無線LAN規格について解説します。

  • 802.11n
    • 802.11nは、2009年にリリースされたWi-Fiの規格の一つです。
    • 最大で600Mbpsのデータ転送速度を提供し、当時としては高速な無線通信を実現しました。
    • 複数のアンテナやMIMO(Multiple Input Multiple Output)技術を利用して、より高速な通信を実現します。
    • 2.4GHzおよび5GHzの帯域をサポートし、広いカバレッジを提供します。
  • 802.11ac
    • 802.11acは、2013年にリリースされたWi-Fiの規格で、現在一般的に使用されています。
    • 最大で1Gbps以上のデータ転送速度を提供し、より高速な通信が可能です。
    • 主に5GHz帯を使用し、高速なデータ転送を実現します。
    • MU-MIMO(Multi-User Multiple Input Multiple Output)技術をサポートし、複数の端末と同時に高速通信を実現します。
  • 802.11ax(Wi-Fi 6)
    • 802.11axは、2019年にリリースされた最新のWi-Fi規格で、次世代の無線通信を目指しています。
    • 従来の規格と比較して、より高速で安定した通信を実現します。
    • 最大10Gbps以上のデータ転送速度を目指し、密な無線環境でも高性能を発揮します。
    • OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)やTWT(Target Wake Time)などの新しい技術を導入し、効率的な通信を実現します。
    • 2.4GHzおよび5GHz帯をサポートし、広範な周波数帯域を利用します。

最近流行りのメッシュWi-Fiについて

メッシュWi-Fiは、最近注目されている新しい無線LAN技術の一つです。
従来の単一のWi-Fiルーターに比べて、より広範なカバレッジと高速なインターネット接続を
実現することが特徴です。
以下では、メッシュWi-Fiの特徴と利点について詳しく解説します。

メッシュネットワーク

メッシュWi-Fiは、複数のノード(ユニット)が連携して構成されるメッシュネットワークを採用しています。
このネットワーク構成により、複数のノードが相互に通信し合い、より広範な範囲に安定したWi-Fiカバレッジを提供します。

シームレスな切り替え

メッシュWi-Fiは、複数のノードが連携しているため、端末が移動してもシームレスに接続を切り替えることが可能です。
例えば、家の中を移動しながらスマートフォンやタブレットを使用している場合でも、接続が途切れずに安定した通信が維持されます。

高速なデータ転送

メッシュWi-Fiシステムは、複数のノードがデータを相互に中継することで、より高速なデータ転送が可能です。
これにより、大規模な家庭やオフィスでも高速なインターネット接続が実現されます。

自己設定機能

多くのメッシュWi-Fiシステムは、自己設定機能を搭載しています。
ノード間の通信状況や最適な経路を自動的に最適化し、最良の接続を提供します。
これにより、ユーザーは手動で設定を行う必要がなく、簡単に高性能なWi-Fiネットワークを構築することができます。

スケーラビリティ

メッシュWi-Fiシステムは、必要に応じてノードを追加することでネットワークを拡張することができます。
家庭やオフィスのサイズやレイアウトに合わせて、適切な数のノードを追加することで、
より広範なカバレッジと高速な通信を実現できます。

メッシュWi-Fiは、従来の単一のルーターよりも高性能で使いやすいネットワークソリューションとして、家庭やオフィスでの利用が増えています。より広範なカバレッジと高速な通信を求める場合には、メッシュWi-Fiを検討する価値があります。

これらの無線LAN規格は、それぞれ異なる速度や機能を持ち、利用環境やニーズに応じて適切なものを選択することが重要です。また、新しい規格が登場するにつれて、より高速で安定した無線通信が実現されるため、最新の規格を採用することが推奨されます。

Wi-Fiの速度について

速度はインターネットの快適な利用に直結しますが、実際の速度は広告や表記されている速度とは異なることも。
ここでは、速度を正しく理解し、自分の利用環境に適した速度を選ぶポイントをお伝えします。

データ転送速度

Wi-Fiの速度は、データ転送速度によって測定されます。
これは、無線LANを介してデータが送受信される速度を指します。
たとえば、無線LAN規格がサポートする最大速度が300Mbpsであれば、
理論上は1秒間に300メガビットのデータを送受信できるということになります。

実効速度

データ転送速度は、理論上の速度であり、実際の利用状況ではそれほど速度が出ないことがあります。
これは、無線信号の減衰や干渉、距離などが影響を与えるためです。
実効速度は、実際にデータが送受信される速度を指し、理論上の速度よりも低くなることが一般的です。

帯域幅

Wi-Fiの速度は、通信に使用される帯域幅にも影響されます。
一般的に、広い帯域幅を使用するほど高速な通信が可能です。
例えば、802.11nは20MHzと40MHzの帯域幅をサポートしていますが、
40MHzの帯域幅を使用するとより高速な通信が実現されます。

規格による速度差

無線LANの規格によっても速度に差があります。
古い規格よりも新しい規格のほうが高速な通信が可能です。
例えば、802.11nよりも802.11acのほうが高速なデータ転送ができます。

周波数帯

一般的に、5GHz帯は2.4GHz帯よりも高速な通信が可能です。
これは、5GHz帯がより広いチャンネル幅を持ち、干渉が少ないためです。
ただし、5GHz帯は2.4GHz帯よりもカバレッジが劣る場合があります。

Wi-Fiの速度は、これらの要因によって影響を受けます。
最適な速度を実現するためには、適切な無線LAN規格や周波数帯、帯域幅を選択する必要があります。

Wi-Fiのカバレッジについて

おうちのどの部屋でも快適にインターネットを利用したいですよね。
そのためには、カバレッジの広さや信号の安定性を確認し、適切なルーターを選ぶことが必要です。

Wi-Fiのカバレッジとは、無線LANの信号がどれだけ広範囲に及ぶかを指します。
つまり、Wi-Fiのカバレッジが広いほど、ルーターからの信号がより遠くまで到達し、通信が可能になります。
以下に、Wi-Fiのカバレッジに影響を与える要素と、カバレッジを改善する方法について解説します。

無線信号の減衰

無線信号は、壁、家具、電子機器などの障害物によって減衰します。
特に壁の厚さや材質、障害物の種類によって減衰の程度が異なります。
これにより、Wi-Fiのカバレッジが制限されることがあります。

周波数帯

一般的に、2.4GHz帯のWi-Fiは5GHz帯のWi-Fiよりもカバレッジが広い傾向があります。
これは、2.4GHz帯の波長が5GHz帯よりも長く、障害物を貫通しやすいためです。
ただし、2.4GHz帯は干渉が多いため、速度や安定性が低下する場合があります。

電子レンジを使うとWi-Fiが切れたりする理由

電子レンジがWi-Fiの信号に影響を与える現象は、一般的に「マイクロ波干渉」と呼ばれます。
この現象は、Wi-Fiと同じ周波数帯域である2.4GHz帯において、電子レンジが放射するマイクロ波が
Wi-Fi信号と干渉することによって起こります。
以下に、この現象が発生するメカニズムとその影響について詳しく解説します。

  • 信号の遮蔽
    • 電子レンジは金属製の外殻を持ち、内部には金属のシールドが設けられています。これにより、電子レンジ内部から放射されるマイクロ波が外部に漏れ出さないようになっています。しかし、この金属の遮蔽は、周囲の電波信号(Wi-Fi含む)も遮断するため、Wi-Fiの信号を受信する機器にとって問題となります。
  • 信号の減衰
    • 電子レンジが放射するマイクロ波は、電波を減衰させる効果があります。このため、電子レンジの近くでWi-Fiを使用している場合、信号の品質が低下し、接続が不安定になる可能性があります。
  • 影響範囲
    • 電子レンジからのマイクロ波の影響は、電子レンジからの距離によって異なります。通常、電子レンジがWi-Fiに影響を与える範囲は、数メートルから数十メートル程度ですが、近くに障害物や壁がある場合、影響範囲が広がることがあります。

以上のように、電子レンジがWi-Fiに影響を与える主な理由は、周波数の干渉と信号の遮蔽によるものです。
この影響を最小限に抑えるためには、電子レンジとWi-Fiルーターをなるべく離れて配置する、
または電子レンジを使用しない時間帯にWi-Fiを利用するなどの対策を取ることが重要です。

アンテナの配置

Wi-Fiルーターのアンテナの配置は、カバレッジに大きな影響を与えます。
アンテナが外部に向けられている場合、カバレッジが向上することがあります。
また、複数のアンテナを使用するMIMO技術を搭載したルーターは、
より広範囲なカバレッジを提供することができます。

電波の送信出力

Wi-Fiルーターの送信出力は、カバレッジに直接影響します。
送信出力が強いほど、より遠くまで信号を送信することができ、カバレッジが広がります。
ただし、送信出力が強すぎると、周囲の干渉や電磁波の影響を受ける可能性があります。

Wi-Fiのカバレッジを改善する方法

ルーターの位置を変更する:障害物や電波の干渉を避けるために、ルーターの位置を変更することが有効です。

アンテナを調整する:アンテナの向きや配置を調整することで、カバレッジを最適化することができます。

Wi-Fiエクステンダーを使用する:Wi-Fiエクステンダーを使用して、既存のWi-Fi信号を拡張することでカバレッジを広げることができます。

メッシュWi-Fiシステムを導入する:複数のノードから構成されるメッシュWi-Fiシステムを導入することで、広範なカバレッジと高速な通信を実現することができます。

セキュリティについて

Wi-Fiのセキュリティは、ネットワークを不正なアクセスや攻撃から保護するための重要な要素です。
セキュリティが不十分なWi-Fiネットワークは、不正なアクセスによる情報漏洩やネットワークの乗っ取りなどの
リスクにさらされる可能性があります。

以下に、Wi-Fiのセキュリティに関する主なポイントと対策を解説します。

暗号化

Wi-Fiネットワークの暗号化は、データの送受信を暗号化することで不正な盗聴から保護します。一般的に使用される暗号化プロトコルには、WEP(Wired Equivalent Privacy)、WPA(Wi-Fi Protected Access)、WPA2、そして最新のWPA3があります。WPA3は、より強力な暗号化や安全性の向上を提供しています。Wi-Fiルーターの設定で適切な暗号化プロトコルを選択し、強力なパスワードを設定することが重要です。

SSIDの非表示

Wi-FiネットワークのSSID(Service Set Identifier)は、ネットワークを特定するための名前です。SSIDを非表示にすることで、不正なアクセスを試みる攻撃者がネットワークを見つけるのを難しくすることができます。ただし、SSID非表示はセキュリティを完全に確保するわけではなく、他のセキュリティ対策と併用することが重要です。

MACアドレスフィルタリング

MAC(Media Access Control)アドレスフィルタリングは、ネットワークに接続できるデバイスを事前に指定することで、不正なデバイスからのアクセスを制限するセキュリティ機能です。ただし、MACアドレスは偽装可能であり、セキュリティを確保する唯一の手段ではありません。

ゲストネットワーク

ゲストネットワークを設定することで、来訪者や一時的なユーザーがインターネットにアクセスするための別のネットワークを提供することができます。メインのネットワークとは分離されたゲストネットワークを設定することで、メインネットワークへのアクセスを制限し、セキュリティを向上させることができます。

ファームウェアのアップデート

Wi-Fiルーターのファームウェアは、セキュリティの脆弱性の修正や新しいセキュリティ機能の追加などの目的で定期的にアップデートされます。定期的にファームウェアをアップデートすることで、最新のセキュリティ対策を適用し、ネットワークを保護することができます。

これらの対策を組み合わせることで、Wi-Fiネットワークのセキュリティを向上させることができます。
ただし、セキュリティは継続的な取り組みが必要であり、ネットワークのセキュリティポリシーを
定期的に見直すことが重要です。

機能面について

Wi-Fiルーターは、単にインターネット接続を提供するだけでなく、さまざまな機能を備えています。これらの機能は、ユーザーのネットワーク管理やセキュリティの向上、ネットワークの効率化などに役立ちます。以下に、Wi-Fiルーターの主な機能を詳しく解説します。

ネットワーク設定

Wi-Fiルーターは、SSID(ネットワーク名)や暗号化方式、パスワードなどの基本的なネットワーク設定を提供します。これらの設定を適切に行うことで、セキュアなWi-Fiネットワークを構築することができます。

親機・子機機能

一部のWi-Fiルーターは、親機として動作するメインのルーターと、子機として動作する拡張ユニットを接続することで、より広範囲なカバレッジを提供します。これにより、大規模な家庭やオフィスでのWi-Fiカバレッジの向上が可能となります。

デバイスの制御

Wi-Fiルーターには、接続されるデバイスの制御機能が備わっている場合があります。これにより、特定のデバイスのアクセスをブロックしたり、特定の時間帯にインターネットの利用を制限したりすることができます。

ポートフォワーディング

ポートフォワーディングは、特定のポートへの通信を特定のデバイスに転送する機能です。これにより、インターネットからのリクエストを特定のサーバーやアプリケーションに転送することが可能となります。

親フィルター

親フィルターは、家庭環境で子供が安全にインターネットを利用できるようにするための機能です。親フィルターを使用すると、不適切なコンテンツへのアクセスをブロックしたり、特定のWebサイトへのアクセスを制限したりすることができます。

Wi-Fiルーターの機能は、ユーザーのニーズや環境に応じて異なります。これらの機能を活用することで、セキュリティやネットワークの効率化を図り、快適なネットワーク環境を構築することができます。

筆者利用のWi-Fiルータについて

以前はW200を使っておりましたが度々、Wi-Fiが切れたり速度が不安定になっており、すごいストレスを感じていました。
再起動した直前は改善しますがまたすぐという感じでした。
またメインは2階かつ複数のデバイスで繋ぐという環境だったのでW200を中継器と親機で使っていました。

そこでtp-linkのメッシュWi-Fiを購入した所、かなり改善されました。
アプリで設定変更も再起動もできてとても分かりやすかったです。
Wi-Fiiやパソコンに詳しくない方でも出来るのではないでしょうか。

下記で同じものを紹介しておきます。
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