最近、Web業界で「オウンドメディア」という言葉を聞きませんか?
私の会社でも最近、「オウンドメディア」を事業の1つにしたいという話が出ています。
気になったので色々と調べてみました!

オウンドメディアってなに?

まず、オウンドメディアとは「自社で保有するメディア」の総称のこと。
自社発行の広報誌やパンフレット、カタログ、インターネットの自社ウェブサイト・ログなど、企業や組織自らが所有し、消費者に向けて発信する媒体を指す。

オウンドメディアは主に、ウェブサイトやブログ・または電子メールのように、宣伝主体自体がコントロール可能なコミュニケーションチャンネルの事です。

オウンドメディアに対立するチャンネルとしてペイドメディアとアーンドメディアがあります。

オウンドメディア会社またはその代理店が管理するチャンネル会社/ブランドのウェブサイト
会社/ブランドブログ
オンラインソーシャルネットワークの企業所有のページ/アカウント(Twitterアカウント、Facebookブランドページなど)
アーンドメディア会社やその代理店によって直接生成されたのではなく、顧客やジャーナリストなどの他のエンティティによって直接生成される、会社やブランドに関連するメディアDigital media outlets(プロのブログなど)
オンラインWOM(ウェブサイト招待状など)
オンラインコミュニティやソーシャルネットワへの投稿
オンライン評価およびレビュー(例:レストランの場合は日本なら食べログ、商品の場合はAmazon.comなど)
ペイドメディア企業が費用を払って広告掲載する従来型のメディアディスプレイ/バナー広告
検索広告(Google AdWordsなど)
ソーシャルネットワーク広告(Facebook広告など)
電子ダイレクトメール(例えば、電子メール広告)

オウンドメディアを立ち上げる目的とは?

通常、目的は大きく分けて2つあります。

自社製品や自社サービスを認知してもらう為の初回接触を狙う

Webサイトで自社製品や自社サービスの情報だけを充実させていても、潜在顧客が自発的にサイトに訪れてくれるわけではありません。
そのため、広告費を支払ってペイドメディアへ出稿して露出を行っているわけですが、もう一つの入口としてオウンドメディアを運営しておくと、より幅広い潜在顧客に接触することが可能になります。

認知度を上げて自社・自社製品やサービスを好きになってもらう

通常のWebサイトだけでは表現しきれない自社や自社製品の思いを伝える為にオウンドメディア上でコンテンツとして配信を行い、上記で初回接触して頂いた潜在顧客を見込み顧客→顧客→リピーターへ育てていく事で自社のファンになっていただく事です。

自社のファンを増やしていく事で企業としてのイメージや認知度アップにも繋がり、他社からの業務提携や業務の依頼などにも発展していきます。

オウンドメディアはすぐ儲かるの?

オウンドメディアは立ち上げて実際に利益に繋がるのは早くて半年、1年~2年かけて育てていく事業に
なります。

通常のWebサイトでも云える事ですが作成して=利益にすぐつながるというものではありません。

また多くの企業もオウンドメディアを立ち上げていますが、2年未満で運営を停止して止めてしまう企業も少なくありません。

引用元:「BtoBマーケティング担当者142名に聞いたオウンドメディア実態調査」株式会社ベーシック(2019年12月12日)

立ち上げに失敗しがちなこと

よくあるのがコンテンツの枯渇です。
YouTubeと同じで更新頻度が多いほど閲覧数が伸びますが、何をかけば良いのか日々悩んで最終的には書くことが無く、更新が止まるという事が多いです。

また専門的な知識を持った編集長や運営責任者が居ないとオウンドメディアを通して何を伝えたいのか分からなくなり、狙ったターゲット層を掴む事を出来ません。

経営陣もすぐには成果が出ない事を認識しておかなければ、運営側に対してすぐ成果を求めてしまい成果が出るまでに運営メンバーが抜けてしまうだったり、撤退が決まってしまう事もあります。

立ち上げる際に事前に決めておくこと

オウンドメディアを立ち上げて運営してゆく決断ができたが何から始めたらいいの?シンプルな始め方・やるべきことリストをまとめました。参考にしてみてください。

ペルソナ(読み手)の設定をする

サイト名・サイトコンセプトを決めるのに読み手である「ペルソナ」をしっかり設定しておきましょう。
私はペルソナを設定するのに、キーワードサジェストや掲示板サイトをよく見て、「どんな人が、何に困っているのか」を調べてヒントにしています。

検索ユーザーの意図を自動分類する「ミエルカ」機能(サジェストキーワードネットワーク)を使と、「育児休暇」で情報を調べる人の中には、「妊娠・出産のタイミングを考えている人」「初めての出産を前にした人」「2人目の出産を考えている人」「会社勤めの人」などが存在することがわかる。

サイトコンセプトの設計をする

まず「誰(ペルソナ)に、『何』を提供するウェブサイト」の『何』の部分を考えていきます。
その『何』を具体的にしてゆくことで、どんなサービス・機能・コンテンツが必要なオウンドメディアにすべきか、方向性が見えてきます。

サイト制作・コンテンツの制作をする

ペルソナ・コンセプトの設計が終わったら、ウェブサイトの制作・コンテンツの制作を同時に開始します。

通常はオウンドメディアの立ち上げは専属で1名~3名の少人数で行っています。
編集長・編集者・執筆者で役割を明確に分けて行う方が良いと思います。

ただ闇雲にコンテンツをたくさん制作すれば良いのではなく、その記事がコンセプトに沿っているかを編集長や編集者が必ず公開前に確認する事が重要です。

また企業としてのPRにも繋がるのでコンプライアンスに違反していない事が非常に重要となります。
炎上の原因になりかねません。

オウンドメディアで成功している日本の企業

日本の企業でもオウンドメディアで成功しているところもあります。
少し紹介したいと思います。

LIG

東京都台東区にあるIT企業さんです。
オウンドメディア=LIGというイメージの方も多いのではないでしょうか。

私も個人的にいつも見ているオウンドメディアの1つです。
Web系の情報発信からおもしろまで幅広い情報を提供されています。

会長のゴウさんのキャラはもちろん、ブランディング力がすごくペルソナ(読み手)をLIGの世界に引きずり込むほどのインパクトもあります(笑)

LIGが一躍有名になったのは社長が砂浜に埋められる記事だと思います。
面白いので是非、読んでみてください。

個人的には菊池さんのやってみたシリーズも大好きです。

リンク先:https://liginc.co.jp/

となりのカインズさん

ホームセンターで有名な株式会社カインズさんが運営されているメディアです。
コンテンツマーケティング・グランプリ2021を受賞されています。
受賞おめでとうございます!

「ホームセンターを遊び倒す」「ホームセンターをDXする」などをテーマに掲げる、カインズの公式メディア。
お客さんやクリエイターさんをはじめ、各界のマニアさん、カインズメンバーたちが、くらしづくりに関するうんちくをおもしろおかしく披露しています。

リンク先:https://magazine.cainz.com/

侍エンジニア塾ブログ

侍エンジニア塾はプログラミングスクールを運営する株式会社侍のオウンドメディアです。
プログラミングスクールへの送客を目的として運営されており、そのほとんどが検索からの流入。

侍エンジニア塾ブログのPVは月間で300万を越えて、月間のリード獲得は数百件にのぼります。

侍エンジニア塾ブログはSEOを意識したページ作りをしているのが特徴で、hタグを付けて段落構成をしっかりしたり、重要なワードは何度も登場させるなどSEO対策の基礎をしっかり行うことで、上位に検索されやすいよう工夫されています。

リンク先:https://www.sejuku.net/blog/

他にも日本で成功しているオウンドメディアはあるので、まずは自社がどういうメディアになりたいか
メージに近いメディアを見つけ、参考にすると良いかもしれません。

オウンドメディアの書籍紹介

Follow me!