ChatGPT(チャット・ジ-ピーティー)とはOpenAI社が2022年11月に人工知能チャットボットになり、プロトタイプとして公開した。
OpenAI社が大規模な自然言語処理モデルとして公開しているGPT3の機能を一部搭載しており、チャットで投げられた内容に対して単語を1つ1つ解析し、ビッグデータで所持しているデータと紐づけ最適な回答を返してくれるというAIです。
AIと気軽に対話ができるという事で公開後、2ヶ月でアクティブユーザー1億人を突破しました。
TikTokが9ヶ月、Instagramが2年半で達成したユーザー数を相当短い期間で達成した事になります。
現在もネットやSMSでも毎日のように目にする機会も多くなったのではないでしょうか。
チャット形式で無料版と有料版(ChatGPT Plus)の2つのプランがあり、プランによる違いは下記になります。
また有料版は2023年02月01日に提供を発表され、月額20ドル(2,636円 ※為替レートにより変動)で利用可能です。
ChatGPTはチャット形式だけでなく、APIも公開されています。
APIは現在、GPT1・GPT2・GPT3・GPT3.5・GPT4まで公開されており、色々なプランも用意されています。
また制限はありますが、無料でも利用できます。
目次
ChatGPTとは?
ChatGPTは、OpenAIによって開発された大規模言語モデルの一種で、GPT-3.5アーキテクチャをベースにしています。ChatGPTは、自然言語処理技術を用いて、人間のように対話をすることができます。ChatGPTは、言語モデルの中でも最も大規模なものの一つであり、様々な応用に利用されています。
GPTとは?
GPTとは、「Generative Pre-trained Transformer」の略称で、OpenAIが開発した自然言語処理の技術の一つです。具体的には、大量のテキストデータを用いた事前学習によって、自然言語の各種タスクに対する高い精度を発揮するニューラルネットワークモデルを指します。GPTは、文章生成や文章分類、意味理解などのタスクに用いられています。最新版であるGPT-3は、13億ものパラメータを持つモデルで、非常に高い自然言語処理の能力を持っています。
OpenAIはどういう企業?
OpenAIは、人工知能(AI)の研究・開発を行う非営利企業です。2015年にイーロン・マスク、サム・アルターマン、グレッグ・ブロック、イライジャ・モリスによって設立され、AIの安全性・透明性・公正性を追求することを目的としています。
OpenAIは、AIの研究や開発を通じて、社会的な課題に取り組むことを目指しており、AI技術が人類の利益に貢献することを目的としています。また、AI技術が利用される際の倫理的な問題にも積極的に取り組んでいます。
OpenAIの信頼性については、設立者のイーロン・マスク氏やAI研究の第一人者であるデミス・ハッサビス氏など、業界のトップクラスの人々が設立に携わっており、その信頼性は高く評価されています。また、OpenAIは、AI技術が人々に与える影響について透明性を持って報告することにも力を入れており、その点においても評価されています。
ChatGPTが出来ることは?
ChatGPTは、自然言語処理技術を用いて、様々なことができます。以下に、ChatGPTが出来ることの一部を紹介します。
- 質問に答える
ChatGPTは、様々な質問に答えることができます。例えば、地理や歴史、科学、技術などの分野に関する質問や、一般的な知識に関する質問に答えることができます。 - 会話をする
ChatGPTは、人間のように会話をすることができます。例えば、雑談をすることができたり、感情や趣味について語り合うことができます。 - 言語翻訳
ChatGPTは、多言語間の翻訳を行うことができます。例えば、英語から日本語への翻訳や、日本語からスペイン語への翻訳などができます。 - テキスト生成
ChatGPTは、与えられたテーマやキーワードをもとに、自動的に文章を生成することができます。例えば、ニュース記事や小説、詩、ブログ記事などを自動生成することができます。 - サマリー生成
ChatGPTは、与えられた文章を要約することができます。例えば、長い記事や論文を簡潔にまとめることができます。 - プログラミングコードの提示
未だプログラミングコードの生成は出来ませんが、ビッグデータを基にやりたいことと言語を指定すればプログラミングコードを提示してくれます。
ただ仕様を細かく伝えるまた、提示されたコードも間違えている可能性もありますのでその点は注意が必要です。 - デバッグ
プログラミングコードを入力し、「デバッグして」と送るとプログラミングコードを確認して間違っている所を教えてくれます。
ChatGPTは、何故無料で使えるの?
ChatGPTは、OpenAIという非営利団体が開発した人工知能の技術です。OpenAIは、人工知能の研究・開発を進めることで、人類全体の利益に貢献することを目的に設立されました。
OpenAIは、人工知能の研究・開発の成果を広く社会に還元するため、一般向けに無料で公開される技術を多数提供しています。その一環として、ChatGPTも一般向けに無料で利用できるようになっています。
ただし、ChatGPTを利用する際には、APIキーの取得が必要となります。APIキーの取得には、OpenAIのWebサイトでの登録が必要であり、登録時に利用目的の説明や利用規約の同意が必要となります。また、APIキーには無料版と有料版があり、有料版には利用回数や機能に制限がないため、より高度な利用をする場合には有料版の利用が必要となります。
APIは無料で使えるの?
OpenAIが提供するAPIには、無料プランと有料プランの2種類があります。
無料プランでは、API利用にあたり制限があります。具体的には、1か月に最大100,000トークンのAPI呼び出しが可能で、GPT-3の最大ドキュメントサイズは2,048トークンまでとなっています。また、GPT-3のプレイングリッシュモデルのみ利用可能で、他のモデルは利用できません。
一方、有料プランでは制限がなく、より高度なAPI利用が可能です。有料プランは従量課金制であり、利用した分のトークン数に応じて料金が発生します。料金は、1トークンあたり0.0065ドルからとなっています。
また、有料プランには、GPT-3の他にもDALL-EやCLIPなどのAPIが利用可能であり、APIごとに料金が設定されています。
APIの利用にあたっては、利用目的に応じたプランの選択や、APIキーの発行が必要となります。詳細については、OpenAIの公式サイトを参照してください。
有料プランの支払方法は?
OpenAIのAPIの支払方法は、クレジットカードまたはワイヤー送金による支払いが可能です。
クレジットカードでの支払いには、Visa、Mastercard、American Expressが利用可能です。クレジットカード情報は、OpenAIのWebサイト上で登録することで利用できるようになります。
ワイヤー送金による支払いには、OpenAIのカスタマーサポートにお問い合わせいただく必要があります。ワイヤー送金による支払いの場合、手数料が発生することがあります。
なお、OpenAIでは、自動更新が有効になっており、請求書は1か月ごとに発行されます。利用量に応じた料金が請求されるため、API利用状況に合わせて支払い方法を選択する必要があります。
APIの無料プランを契約時に勝手に費用が発生して請求されることはない?
OpenAI APIの無料プランを契約した場合、API利用に関する追加料金は発生しません。ただし、有料プランへのアップグレード、有料機能の利用、APIの利用制限を超えた場合は、追加の料金が発生する可能性があります。
また、OpenAI APIを使用する場合は、API利用に関する規約に同意する必要があります。この規約には、利用量の制限、APIの使用方法に関する指針、禁止事項、法的責任の免除などが含まれています。利用規約を遵守しない場合は、OpenAIはアカウントの凍結やAPIの利用禁止、法的措置を取る可能性があります。
したがって、APIを利用する前に、API利用に関する規約をよく読んで、料金に関する誤解を避けるようにすることが重要です。
有料プランにしかない機能は?
・応答時間の制限なし(無料プランだとピーク時は応答エラーが出る場合もあります。有料プランの方は優先応答になるので制限なし)
・レスポンス時間の短縮(GPTからのレスポンスの速さも有料プランと無料プランで差が出ます)
・新機能や機能改善の先行利用(有料プランの場合、公開前の新機能を先行で利用できます)
・大規模な学習データセット(有料版のChatGPTは、大規模な学習データセットを使用しており、より高度な応答が可能になります。)
・カスタマイズ可能なトレーニング(独自のデータセットを使用してChatGPTをトレーニングすることができます。)
・サポート(有料版のChatGPTは、24時間体制でサポートを提供しています。)
ChatGPTの正しい使い方は?
ChatGPTは、人工知能による自然言語処理技術を用いて、人間のように対話をすることができるため、様々な目的で利用されています。しかし、ChatGPTはあくまでもツールであり、正しい使い方にはいくつかの注意点があります。以下に、ChatGPTの正しい使い方についてのポイントを示します。
- 言葉遣いに気をつける
ChatGPTは、人間のように対話をすることができますが、AIである以上、適切な言葉遣いやマナーを守るための社会的なルールを知ることはできません。そのため、対話の際には常識的な言葉遣いを心がける必要があります。 - 情報の正確性を確認する
ChatGPTは、大量のデータをもとに生成された文章を出力します。そのため、正確性の高い情報を提供できるとは限りません。特に、医療や法律、金融などの専門的な分野に関する情報については、正確性を確認する必要があります。 - 機密情報を共有しない
ChatGPTは、人工知能による自然言語処理技術を用いて対話をするため、機密情報や個人情報を共有することは避けるべきです。ChatGPTは、対話のログを残すことがありますので、個人情報や機密情報を共有することはリスクが高いです。 - 質問や対話の目的を明確にする
ChatGPTは、自然な対話をすることができますが、対話の目的が明確でない場合、回答や提供される情報が不十分であることがあります。そのため、対話の前に、質問や対話の目的を明確にすることが重要です。
以上が、ChatGPTの正しい使い方についてのポイントです。適切な使い方をすることで、ChatGPTをより有効に活用することができます。
機密情報を共有しない点について
現在、ウェビナーでChatGPTの情報をセミナーしている企業でも意見が割れています。
チャット形式のChatGPTで質問などをする際に機密情報や個人情報を入力するとGPTが学習し、他の方から同様の質問が来た際に回答に内容によっては使われてしまうと言われています。
ただ他の方との会話を学習しないとも言っている専門家もいます。
公式で発表されている内容としてはAPIを利用してのやりとりは学習には利用しないとなっているのでAPIでは安心できますがChat形式では自己責任でしっかり注意が必要です。
ChatGPTを利用する上で注意点や問題点は?
ChatGPTを利用する上での注意点や問題点は以下の通りです。
- 倫理的な問題
自然言語処理技術によって人工知能が人間に近いレベルの会話を行うことができるようになったことから、倫理的な問題が浮上しています。例えば、ChatGPTを悪用して詐欺行為や悪意ある行為を行うことが懸念されます。 - 情報の信頼性
ChatGPTは、自然言語処理技術に基づいて応答を生成するため、情報の信頼性に問題がある場合があります。特に、偽情報やフェイクニュースを生成するリスクがあります。このため、ChatGPTを利用する場合は、情報源の信頼性を確認する必要があります。 - 応答の精度
ChatGPTは、自然言語処理技術によって応答を生成するため、正確な応答を生成できない場合があります。特に、複雑な問題や専門的な知識を必要とする問題に対しては、正確な応答を得ることが難しい場合があります。 - プライバシーの問題
ChatGPTは、会話の内容を収集して学習するため、プライバシーの問題があります。例えば、会話の内容が第三者に漏れることによって、個人情報が漏洩するリスクがあります。このため、ChatGPTを利用する場合は、プライバシー保護に配慮する必要があります。 - 認識の限界
ChatGPTは、自然言語処理技術に基づいて応答を生成するため、認識の限界があります。例えば、非言語的なコミュニケーションや感情表現に対しては、正確な応答を生成することが難しい場合があります。
以上が、ChatGPTを利用する上での注意点や問題点です。利用する際には、これらの問題点に対して十分な配慮が必要です。
ChatGPTのビジネスへの活用法
ChatGPTをビジネスに活かす方法は多岐にわたりますが、以下に具体的な活用方法をいくつか挙げてみます。
- カスタマーサポート
ChatGPTを使ってカスタマーサポートを提供することで、24時間365日の対応や自動化によるコスト削減が可能です。また、応答速度が速く、複数の問い合わせに同時に対応することもできます。ただし、ChatGPTの精度や情報の信頼性に注意する必要があります。 - マーケティング
ChatGPTを使って、顧客のニーズや興味を把握することができます。例えば、ChatGPTを使って顧客との会話を分析することで、顧客がどのような製品やサービスに興味を持っているかを把握することができます。また、ChatGPTを使って、新しい製品やサービスを紹介したり、顧客の問題を解決するための情報を提供したりすることもできます。 - オンライン教育
ChatGPTを使って、オンライン教育を提供することができます。例えば、ChatGPTを使って自動応答式の問題集を作成することができます。また、ChatGPTを使って自動応答式のチャットボットを作成することができ、学生の質問に自動的に回答することができます。 - プロダクトデザイン
ChatGPTを使って、製品やサービスの開発に役立てることができます。例えば、ChatGPTを使って顧客のニーズを把握し、製品やサービスの改善点を把握することができます。また、ChatGPTを使って顧客の反応を分析することで、製品やサービスのデザインや機能改善に役立てることができます。 - 自動化
ChatGPTを使って、業務の自動化を行うことができます。例えば、ChatGPTを使って自動応答式のメール返信を行うことができます。また、ChatGPTを使って自動応答式の予約システムを作成することもできます。
以上が、ChatGPTをビジネスに活かすための具体的な活用方法です。ただし、ChatGPTの精度や情報の信頼性には注意が必要です。
また、以下にさらにChatGPTをビジネスに活用するためのポイントをいくつか挙げてみます。
- テスト期間を設ける
ChatGPTを導入する前に、テスト期間を設けることが重要です。テスト期間を設けることで、ChatGPTの精度や応答速度、顧客の反応などを評価することができます。また、テスト期間中にChatGPTを改善することができます。 - 人間とChatGPTのバランスをとる
ChatGPTを導入する際には、人間とChatGPTのバランスを考慮する必要があります。人間とChatGPTが適切に連携し、お互いの得意分野を活かすことで、より高度なサービス提供が可能となります。 - 適切なトレーニングを行う
ChatGPTを正しく活用するためには、適切なトレーニングが必要です。ChatGPTを使うスタッフには、ChatGPTの使い方や情報の信頼性、セキュリティに関する知識が必要です。また、トレーニングを通じて、ChatGPTを最適に活用する方法を学ぶことができます。 - セキュリティに注意する
ChatGPTを使う上で、セキュリティに関する問題にも注意が必要です。顧客情報や機密情報をChatGPTが誤って扱うことがないよう、セキュリティ対策を適切に行うことが重要です。
以上が、ChatGPTをビジネスに活用するためのポイントです。ChatGPTをビジネスに導入する際には、用途や目的に応じた適切な導入方法を選択し、注意点にも注意しながら活用することが大切です。
ChatGPTが困る使われ方は?
ChatGPTが困る使われ方としては、以下のようなものが挙げられます。
- 完全自動化されたカスタマーサポート
ChatGPTを利用して完全自動化されたカスタマーサポートを実施する場合、顧客が抱える問題に対応できないことがあります。ChatGPTは言語処理能力に優れていますが、人間のように情報を総合的に判断することができないため、顧客の問題解決について最善の策を提供することができない場合があります。 - ネガティブな情報拡散の防止
ChatGPTは情報処理能力が高く、膨大な情報を処理できますが、必ずしも情報の真偽を正確に判断することができません。そのため、ネガティブな情報を拡散させてしまう可能性があります。ChatGPTを利用する際には、情報の正確性を確認するためのシステムや人間の判断力を取り入れることが重要です。 - データプライバシーの侵害
ChatGPTは大量のデータを処理することができるため、データプライバシーの侵害につながる可能性があります。特に、個人情報を含むデータを取り扱う場合には、セキュリティ対策を適切に行う必要があります。
以上が、ChatGPTが困る使われ方の例です。ChatGPTを利用する際には、これらの問題点に注意し、適切に活用することが重要です。
ChatGPTが、ここまで流行った理由
ChatGPTは、ゲームチェンジャーでこれからの時代を大きく変えるとIT業界を中心に騒がれています。
またITに詳しくないプログラマー以外の方でも親しみやすいUIや使い方になっているという点も多くの方に利用された要因の1つでしょう。
何故、時代を大きく変えると言われているのかというと今まで何かを調べたいと思った時、今だとGoogle社が提供しているGoogle検索を利用する方が大半ではないでしょうか。
Google検索の場合、検索したいキーワードで検索すると幾つか候補を挙げてくれます。
その中から自身が解決したい内容に近しいものを自分で探さなければいけません。
ChatGPTだと質問するとそれに対しての回答を返してくれるので自分で候補の中から選択する必要が無くなるのです。
ただ間違った事を返す場合があるのでその信用性、精査は自分でしなければいけません。
合っているかどうか判断できない場合は、「ソースをください」と言えば回答する際に参考にした根拠を示してくれます。
そのため近い将来、Google検索に代わりChatGPTが様々なOSに入り、取って代わるのではないかと言われています。
数年後の未来でどう変わっているか楽しみですね♪
もしかするとあらゆる家電やスマホにAIが入っているのがスタンダードになっている時代がくるかもしれないですね!
またプログラマーが不要になるのでは?とプログラマー・エンジニアの間では言われており、私の周りも戦々恐々としています(笑)
理由はどの言語でどういうものを作りたいかできるだけ細かい仕様を伝えるだけでプログラミングコードを返してくれるのです。
あとはそれをファイルに転記して稼働する環境さえ用意すればノーコードでプログラムが組めてしまうのです。
「プログラミング? なにそれ、おいしいの?」という方でもプログラム組めてしまうので非IT企業でもシステム化を内容によっては出来てしまうわけです。
この点も今までには想像できなかったものですよね。
まだまだ挙げるときりが無いですが、以前から言われていた通り、職種によってはAIが多く利用されるようになると人間の仕事が無くなると言われてきましたが現実に近づきつつあるのを実感しますね♪
まとめ
Twitterを買収されたイーロン・マスク氏が立ち上げに関わったOpenAI社が提供したAIのチャットボットが現在、大きな注目を浴びています。
無料で現在は使えますので気になる方は試してみては如何でしょうか?
利用すると何故、流行っているのか分かると思います!
次回の記事で登録方法や使い方、無料でエラーが出た時の対応方法など記載するので良ければご覧ください!
きっと仕事の効率が図れますよ♪